一生涯、むし歯にならないことを目指して
当院が目指すのは、一生涯むし歯にならないで過ごしていただくことです。そのためには、むし歯ができる前から予防を始めることが重要です。どんな年齢になっても予防は大事ですが、特に子供の頃に初めておけば、食生活や歯磨きへの意識も高まり、それが大人になっても継続されていきます。
大人になると、多くの方は歯医者が苦手で、怖いというイメージを持っていますが、子供の頃から痛くない、現状維持するために予防で通うところという意識を持っていただければ、何かあってもすぐに来院して大事に至らずに済みます。
子供の頃から定期的に予防をする習慣が身についていれば、歯を定期的に診てもらうために歯医者さんに行くのが当たり前という感覚になりますので、お母さん・お父さんは、ぜひ早めにお子さんを連れてきていただければと思います。
歯磨きを嫌いにさせない
もちろん歯磨きは、歯の予防のためにとても大切なことですが、お子さんに無理やり歯磨きをさせたり、あまりにしつこく言い過ぎたりすると、歯磨きが嫌いになってしまうことがあります。
磨けていない状態が2〜3日続くのは良くありませんが、逆に3日くらいかけて歯を全体的にお掃除できれば、すぐに問題が起きるということはありません。いつも同じところから磨いてあげて途中で止まってしまうと、全く磨けていないところが出てきてしまいますので、日によって「今日は左側の奥」「今日は下の歯」といった具合に、上手く分散させて磨いていただくのが良いかと思います。
また、どうしても磨き残しはあるものですので、100%完璧を目指すのではなく、1ヶ月に1回は歯医者さんでクリーニングを受けることを大切にしていただければと思います。お子さんも親御さんもストレスにならないよう、楽しく歯磨きを続けていきましょう。
3歳までは1ヶ月ごと、3歳以降は3ヶ月ごとのメンテナンスを
歯は生後3ヶ月くらいに生え始めてきて、3歳になる頃にはおよそ3人に1人が何かしらのむし歯ができてしまいます。そのため、まずはこの時期にしっかりと予防をして、むし歯を食い止めることが大切です。3歳まではどうしても自分で歯をしっかりと磨くことは難しいため、当院では1ヶ月ごとに歯医者さんでクリーニングを受けられることを推奨しています。
その後は少しずつ自分でも歯磨きができるようになっていきますので、3ヶ月に1回に頻度を落としていただいて構いません。
さいたま市では、生後1歳6ヵ月と3歳の時に「歯科健康診査」がありますが、その間は大きく時間が空いてしまうため、放置してしまいがちです。しっかりとこの時期から通って、歯は治療するのではなく予防して守っていくものであるという感覚を身につけていただければと思います。
小児期だからできる歯科矯正治療がある
当院では、大学病院でも治療を行っている矯正治療の専門医が、お子さんの歯に合わせた矯正治療計画を作らせていただいております。第2土曜日と第3日曜日が矯正治療の日となりますので、希望される方はご予約をお願いいたします。
歯を動かすのは大人になってからでもできますが、骨格に関わる治療は成長期でなければできません。6歳頃が矯正治療の必要性を見極めるための一つの目安となる時期です。6歳になりましたら、一度ご相談いただくのが良いかと思います。
なお、当院ではすべてのお子さんに無理に矯正治療を勧めているわけではありません。必要のない場合には、きちんとその旨をお伝えいたしますので、ご安心ください。