もちづき歯科医院ブログ

2018.05.22更新

学校には、定期検診を実施する決まりがあります。その定期検診のひとつが「学校歯科検診」です。

学校歯科検診は、学校歯科医によって行なわれます。

学校歯科医は、検診だけでなくブラッシング指導などを行なう保健教育や健康相談、地域学校保健委員会での提言といった幅広い仕事を行います。

さて、学校歯科検診では平成6年まで虫歯の有無などを明確に判断する検診が行なわれていましたが、平成7年からは子どもの虫歯が減ったため「スクリーニング検査」へとその目的が変わりました。

スクリーニングには「ふるい分ける」という意味もありますが、その意味が示すとおりスクリーニング検査は「ふるい分け」を目的としています。

スクリーニング検査では、お口の中に問題がある人たちとそうでない人たちとを学校歯科検診の判断基準に従い、可能な限りふるい分けていきます。

この検診を通して問題がないと判断された場合は「健康である」という評価がくだされますが、これはあくまでもスクリーニング検査において健康だと判断されただけのことであるため、歯科医院で精密な検診を受けたときには虫歯や歯肉炎といった問題が見つかる可能性もあります。

さらに学校歯科検診を行なう学校歯科医は、1校に1人しか配属されません。

ですからどうしても一人ひとりにかけられる時間は短くなってしまいます。

また、学校での歯科検診は歯科医院での検診に比べると環境が整っているとはいえません。歯科医院のような照明の明るさがなくお口の中が見えづらかったり、レントゲンを使うことができなかったりといったことがあります。

ですが学校歯科検診では、問題あり・問題なしで悩む状態のときには「問題あり」とすることが多いといわれています。

そうしたほうが子どもたちに歯科医院へ受診する機会を持ってもらいやすいからです。したがって、学校歯科検診では「問題あり」でも、歯科医院の検診では「問題なし」という結果になることもあります。

投稿者: もちづき歯科医院

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