子どもの歯の健康を維持していくためには、歯にとってはどのような食事の仕方が良いのかを知ることも大切です。
甘い食べ物や飲み物に限らず、歯にとって良くない飲食物はたくさんあります。
ですからそれらをまったく食べずにいることは、ほとんどの方にとってはできないことです。
歯の健康のために大切なのは、それらの食べ方です。
甘い物や柑橘類、キャラメル、コーヒー、炭酸飲料といった歯に良くない飲食物を摂りすぎないようにすることはもちろん、「だらだらと食べないようにする」ということもとても大切です。
メリハリがなく、だらだらと少しずつ何かを食べるような食生活だと、お口の中に食べかすが常にあるという状態になってしまいます。
そうしますと酸がどんどんと作られ、歯を溶かしてしまうことになります。
また、「間食として食べるものを工夫する」ということも歯の健康維持には効果的です。
間食というとつい甘い物や砂糖がたっぷり入った飲み物を選びがちですが、歯の健康を考えるのであれば、それを野菜たっぷりのサンドイッチやふかしたお芋などに変え、飲み物として牛乳やココアなどを添えてあげるのが理想的です。
こうした飲食物の選び方だけではなく、歯の健康を維持するための食事の仕方としては「よく噛んで食べること」も重要です。
よく噛んで食べることで唾液が出る量が増えますが、唾液にはお口の中をキレイにするはたらきがあります。
このため自然と噛む回数が増える硬い食べ物は歯にとって良いのですが、硬すぎる食べ物はかえって歯のかみ合わせを悪くさせる可能性がありますから注意してくださいね。